街を歩けばそこかしこにある看板。「ここにいるよ」「こっちにおいで」「君に知ってもらいたいコトがあるんだ」「そこは危険だよ」。どんなに大切なことも伝えなければ伝わらないから。通りゆくあの人に、立ち止まる私に、そして大切なあなたに、伝えたいコトがある。看板はその想いから生まれます。
雨に打たれたり、風に吹かれたり、時には自らの重みが負担になることもあるけれど、大切に見守ってあげることで、今日も精一杯看板は想いを伝えます。きっとその想いは届きますよ。だって看板を見守ることは、届けたい想いを見守るってことだから。
時が流れて、いつかはサヨナラがやってくる。また新たな想いを伝えるために。風景の一部として、街に人に愛されてきた看板。持ち主がいなくなってそのまま捨て置かれるままになっている看板。でも大丈夫。全ての看板は、大切な想いを持って生まれてきた看板だから、看板屋さんはお別れする時も大切にします。